The AI Collaborative – AIの成長戦略を担う専門家コミュニティ

Nuance Communicationsはこのほど、The Health Management Academyとの提携により、ヘルスケアにおけるAIの成長を後押しする専門家コミュニティの設立を明らかにした。「The AI Collaborative」と名付けられた同コミュニティは、臨床環境でのAI活用を計画する全米ヘルスシステムの運営者や臨床家、技術者、ビジネスリーダーらが集い、医療AIの成長戦略を含めた議論と学習の場を構築する。

Nuanceの公表によると、The AI Collaborativeは年1回のサミット開催を計画しており、ここではステークホルダーに対するワークショップなどの学習機会、医療AIを巡る課題に対する議論の場、などを提供する。同社で最高戦略責任者を務めるPeter Durlach氏は「AIを用いたヘルスケアイノベーションを成功させる鍵は、解決しようとする問題をいかに深いレベルで理解し、焦点を当てるかだ。The AI Collaborativeは、技術・ビジネス・臨床の各関係者を集め、臨床医の燃え尽きや患者エンゲージメント、医療システムの財務安定性に関するソリューション、などを優先項目として、精密医療、創薬、臨床意志決定支援、その他ヘルスケアエコシステム全体における有望な使用例についてのイノベーションを加速させる」と述べている。

Nuanceは昨年、Microsoftに197億ドルで買収されて業界の大きな話題となった(過去記事)。同社が提供する「音声認識による電子カルテ記載の自動化システム」は全米に広く普及しており、今回の取り組みも、医療AIプレイヤーとしての戦略的イニシアチブをさらに拡大するものとして注目を集めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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