インド・バンガロールに本拠を置くNiramai社は、サーモカメラにより、胸部の温度分布から乳がんをスクリーニングする全く新しいAI技術を展開する。インド国内における多様な医療機関に導入・運用されてきたが、今年に入って米食品医薬品局(FDA)の承認も取得するなど、グローバル展開を加速させようとする。
Niramaiは「Non-Invasive Risk Assessment with Machine Intelligence」の頭文字を取ったもので、「誰もを健康に」というサンスクリット語に由来する言葉でもある。現在、乳がん検診のゴールドスタンダードはマンモグラフィだが、一定の設備投資と人的配備が必要となるため検査自体が高額であること、また特に乳腺組織が密である場合には有効とならないこと、などが課題となってきた。
Niramaiが提供する技術は、低コストで高いアクセス性を担保し、乳がんスクリーニングのあり方の根幹を変え得るもの。28の関連特許を取得し、多くの賞を受賞していきた同社は、乳がんスクリーニング領域で熱い視線を集めている。
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