MITにおける「医療AIの中心地」

米マサチューセッツ工科大学(MIT)において、医療AI研究および開発を先導する機関として「Jameel Clinic」がある。同所は2018年の設立以来、当該領域において著明な成果を示してきた。

Jameel Clinicの研究チームは2020年、ディープラーニングアプローチにより、1億種以上の分子プールから全く新しい抗生物質を複数同定している。これには多剤耐性結核やスーパーバグなど35種類の致命的な細菌に強力な効果を示す「ハリシン」が含まれる(参照論文)。さらに、既存アプローチに比して3年以上の乳がん早期発見を実現する機械学習システム「Mirai」の開発でも、大きな話題を呼んだ(過去記事)。

現在、Jameel Clinicでは「最先端の医療AI研究成果を多様な臨床現場で活用できるようにすること」を重点課題としており、国際的な研究機関連携や臨床連携、公衆衛生当局を巻き込んだ検証プロジェクトなどを展開し、有為な技術の社会実装を推進している。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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