Microsoftの子会社であるNuance Communicationsは20日、完全自動の臨床文書作成アプリケーション「Dragon Ambient eXperience(DAX™) Express」を発表し、同社の高度な会話型AIにOpenAIのGPT-4を初めて組み合わせ、次世代型臨床フローを提案している。
Nuanceの公表によるとDAX Expressは、現在数百の医療システムに導入されているDAXの資産を活かした同社のAI技術提供における次のステップとなる。会話型、アンビエント型、生成型のAIを独自に組み合わせたDAX Expressは、診察室やテレヘルスにおける患者との会話を通じて、各患者の診察後すぐに確認できる臨床ノートを自動的かつ安全に作成することができる。臨床医は、Dragon Medical One、DAX、DAX Expressのシームレスな機能により、診察前から診察後まで電子カルテに緊密に統合され、実務負担を軽減し、医療の実践に集中することができるという。
CEOのMark Benjamin氏は「我々はGPT-4の高度な推論能力を、実績あるAI技術に統合した」と述べ、「先端技術のブレンドがケアデリバリーエコシステムの進歩を加速させ、ケアの質を改善することができる」としている。
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