Siemens Healthineers – 生成AIを画像レポートに適用

Siemens Healthineersは、現在開催中の北米放射線学会(RSNA)において、生成AIの利用に関するアイデアとプロトタイプ品の発表を行った

生成AIの躍進が続いており、AIが既存のデータセットを分析できるだけでなく、それらを用いて新しいコンテンツを作成できることを日々強力に示している。実際、多くの企業が、テキストや画像生成の分野で生成AIを利用している。Siemens Healthineersは、画像やテキストのアプリケーションに焦点を当てるだけでなく、それらを組み合わせることで、医療画像の解析、レポートの自動作成、重要度に応じた優先順位づけ、などを一貫して行おうとする。また同社は、カスタマーサービスやサポート、医療スタッフのトレーニングに使用する生成AIにも取り組む。

生成AIを、いわゆる「スマート・イメージング・バリューチェーン」の重要な一部と捉えている。これには、患者の病歴からレポートまで、画像処理プロセス全体に沿ったインテリジェントなデータ統合が含まれる。画像診断部門の責任者を務めるAndré Hartung氏は「当社の製品と、それらが生成する膨大な画像およびテキストデータのおかげで、当社はユニークな立場にある。臨床医は、医療上の問題や患者により集中することができるようになる」と述べ、生成AIの医療適用を積極推進する方針を強調している。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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