英国政府設立のファンドInnovate UKが、AIを利用した創薬企業のグループに100万ポンド(約1億4千万円)を投資したことがわかった。投資先企業は、創薬の過程で発生する膨大かつ複雑なデータをAIで処理することにより、創薬に携わる科学者の意思決定を支援することを目指しているようだ。
ITメディアのDIGITAL JOUNALによると、英国政府が設立したファンドであるInnovate UKが、ソフトウェア企業Optibrium、人工知能企業Intellegens、医療機関Medicines Discovery Catapultの3社に対して100万ポンドを投資した。投資対象となった3社は新薬候補の吸収、分布、代謝、排泄および毒性を、より精度よく予測する次世代プラットフォームを設計するためのディープラーニングの開発を目指している。
Laboratory newsによると、3社の目的はAIの力を活用することで、潜在的な新薬の設計と試験を効率化することだと報じている。創薬では、生物学的、化学的、臨床的および安全に関わる複雑で膨大な量の情報が生成される。それらの情報を効果的に活用して、科学者が適切に意思決定できるよう支援することを目指しているようだ。