トルコ貿易省は、COVID-19の治療に利用される医療機器の海外輸出に関し、その制限と事前許可申請を一時的に撤廃することを公表した。これは国内での機器需要の低下を受け、他国の支援に結び付けたい政府の意図を示したもの。
The Seattle Timesの報じたところによると、先週トルコの官報によって輸出制限の撤廃が公表されたという。対象となるのは人工呼吸器や挿管チューブ、ICUモニター類など重篤化患者の管理に用いられる医療機器群となる。また、エタノールやオキシドールなどの消毒液類の輸出制限も解除としている。
トルコ政府は個人の追跡と部分的なロックダウンによって、新規感染患者の抑制に成功しているという。同国はパンデミックの最中にあっても、米国を含む55カ国への物資提供を続けてきたことが知られている。