米カリフォルニア州に本拠を置くCaption Healthは、AIによるリアルタイムナビゲートにより、心臓超音波検査への習熟が無い者でも「診断に寄与する高品質な画像」を得ることのできるシステムを提供する。本年2月には米食品医薬品局(FDA)の承認を取得しており(過去記事)、臨床現場における一般的システムとしての道のりを確かに歩み始めている。
Caption Healthが15日公表したところによると、同社のシリーズBラウンドとして5300万ドルの資金調達を完了したという。このラウンドにおいては、既存の投資家であるDCVCに加え、Atlantic BridgeやEdwards Lifesciencesなどが新たに加わった。DCVCのArmen Vidian氏は「Caption Healthは、血圧測定などと同様にして、心臓超音波が日常診療におけるルーチン検査となる未来を見据えている」と話す。
心臓超音波は非侵襲的検査であると同時に、心臓の形態や機能を的確に評価できる点で重要性が高い。一方でその実施には比較的高度な修練を要することもあり、非専門医にとっての敷居は非常に高かった。Caption HealthのAIソフトウェアは現在、Terasonの「uSmart 3200T Plus」と呼ばれるポータブル超音波システムに統合されており、肺・血管・腹部を含め幅広い臨床アプリケーションを提供している。