韓国における医薬品体系の規制当局であるMFDSは、医療AI領域で初めてVunoに承認を与えて話題を呼んだ。韓国における医療AIマーケットは黎明期と言えるが、Vunoの国内トップリーダーとしての地位は揺るぎないものとなっている。
VunoはCTやMRIなどをはじめとする医用画像の解析AIに高い技術力を持ち、8つの医療AIソリューションについてMFDS承認を取得している。韓国電子カルテ市場における主要プレイヤーであるUBcareとパートナーシップを締結するなど、多くの製薬企業・医療機器メーカーとの協調を進めている。また、近年はグローバル展開を加速させており、台湾の大規模ヘルスケアプロバイダー・CHC Healthcare Groupとの提携によって、Vunoのソリューションは台湾の50を超える医療機関群への独占的供給が行われている(過去記事)。日本国内ではエムスリーとの提携でも衆目を集めた(過去記事)。
Vunoは先週、韓国市場において新規株式公開(IPO)を行った(過去記事)。医療AI特化企業がIPOに至るのは世界的にも稀有な例で、今後の動向にも大きな注目が集まっている。