米ニューヨーク州マンハッタンに所在するマウントサイナイ医科大学はこのほど、博士課程における医療AIコースを新設することを明らかにした。医学におけるAIと新興技術にフォーカスする同コースは、生物医科学専攻の一部として設置される。今夏から学生の募集が開始され、一期生は2022年秋の入学を目指すこととなる。
マウントサイナイ医科大学が明らかにしたところによると、本コースでは創薬領域をはじめとして、新たな医療AIツールの開発および実装を手掛けていくという。マウントサイナイヘルスシステムが各臨床分門や研究所全体で取得した大規模データ群を利用し、研究開発を加速度的に推進する。
同大学で医療AI領域を主導するThomas J. Fuchs博士は「将来の生物医学系研究者は、増大する医学の複雑さに適応するため相応のスキルセットを身につける必要がある」と述べ、情報システムの使用に関する基礎教育だけではなく、統計学・確率論の背景知識、機械学習ツールを活用したモデル開発と解釈などを学ぶ重要性を強調している。
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