Sweetch – AIによるデジタルコーチングプラットフォーム

AIによる慢性疾患管理を目指した独自プラットフォームを提供するSweetchはこのほど、同社のシリーズAラウンドとして2000万ドル(約21.9億円)の資金調達を完了したことを明らかにした。これにより、Sweetchはこれまでの総額として2750万ドルを調達したこととなる。

イスラエル発の医療AIスタートアップであるSweetchのプラットフォームは、アプリによる体重・食事・習慣・活動のトラッキングを通じたデータ収集と、これに基づくパーソナライズされたアクションプランを提案するもの。ユーザーはアプリの提案(〇〇分の散歩など)に従うことで、慢性疾患の病状および転帰改善に日常的に取り組むことができる。

同社による19日付けプレスリリースによると「米国医療費の90%が、人口の50%が罹患する慢性疾患に起因している」とし、「Sweetchのデジタル治療プラットフォームによって、持続可能な行動変容が期待でき、またそれに伴うヘルスケア全体の経済性を改善する」点を強調している。慢性疾患管理はデジタルヘルス領域のホットトピックと言え、近年では糖尿病管理を展開するLivongoTeladoc Healthが185億ドルで買収したことは大きな話題を呼んだ。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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