イギリスがAIを利用した医療ソリューションを提供するために、インド政府と協議を開始したことが明らかとなった。インドはIT大国として、世界トップレベルのAIエンジニアを多く有している。両国の協力は、インドにおける今後のAI政策にとって大きな意味を持つものになるのではないかと期待が寄せられている。
DECCAN HERALDによると、英国政府がAIを利用した医療ソリューションを提供するためインド政府と協議を開始するという。イングランド国民保健サービス(NHS)の前会長であるグラント氏は、「地球上で最もダイナミックで、世界的な保健技術のエコシステムを構築することを目指している。低コストで普遍的な医療となるデジタル医療や遠隔医療、迅速な診断などが実現するよう、支援したい」と意気込みを語っている。
ITメディアlivemintによると、インドのAIスキルは世界でトップ3にランクインする。これまでインドの優秀なエンジニアはアメリカや中国などで活躍していたが、最近ではインド国内でスキルを生かす人材が増えてきたようだ。また、インドは医療とエネルギー産業で、AIの導入意欲が強いという調査結果もあり、今回のイギリスとの協議が、インドにとって大きな転換点になるのではないかと期待が寄せられている。