英国が誇る研究志向型大学の1つであるリーズ大学は、AI技術を利用した医学研究を推進するため、同分野に特化した博士課程学生の募集を開始する。欧州から集う50名の人員全てに対し、授業料や生活費までの給付までを行う手厚いプログラムに、大きな注目が集まっている。
21日リーズ大学が公表したところによると、同プログラムは、広範なAIスキルにより診断・治療を中心とした医学研究領域に、大規模なイノベーションをもたらすためのものであるという。プログラムを率いるDavid Hogg教授は「科学・工学・医学など、様々なバックグラウンドを持つ優秀な学生を集めていく」と話す。
医学研究におけるAI利用が加速するなか、欧米の主要大学を中心に、人材養成を通した積極的な基盤構築を進める動きがみられている。英インペリアルカレッジロンドンでは、AI技術を利用した医療画像解析に特化したコースを用意し、こちらも完全給付による学生誘致を進めるなどして注目を集めた。