英国は次世代のリーダーとなる1000名のAI研究者・技術者などを創出するため、2億ポンドの資金を調達し、英国内16の新しいセンターにおいて大学院レベル教育を推進する。医療は主要対象分野となっており、その出資元には、UK Research and Innovation(UKRI)のほか、AstraZenecaやGoogleなどの巨大企業が名を連ねている。
UKRIが21日報告したところによると、新センターは英国内14の主要大学に設置され、世界的AI研究者による指導と研究の推進が行われるという。英ビジネス・エネルギー・産業戦略省のGreg Clark大臣は「英国は長らく技術大国であり続けたが、今日のAI技術への積極投資は、研究・開発における英国の優位性に繋がるものだ」と重点投資の重要性を強調する。
中国・米国によるAI重点化政策が加速するなか、他先進国による積極的な追随もみられている。英University College Londonは今回の施策に伴い、1260万ポンドを受け、医療システムおよび基礎AI分野における人材育成を担当する。David Barber教授は「AIを既存のツールを越えて進化させるには、広範な文化的・肉体的・精神的知識を取り扱える必要がある」と多面的教育の必要性も指摘する。