戦場の外傷患者を救うAIテクノロジー

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米ピッツバーグ大学とカーネギーメロン大学の研究チームは、戦場で負傷した兵士に救急治療を加えるAIシステムの開発に取り組んでいる。

米ラジオ局・90.5 WESAの報道によると、研究チームが米国防総省の支援を受け、AIとロボティクスを利用した負傷兵の現地救急治療システムを開発しているという。システムは通常のバックパックに収容可能で、ドローンにより前線に運ばれる。AI搭載デバイスを負傷兵に巻きつけることで、傷害の程度を自動診断し、自律的に治療まで行うことができるとのこと。治療内容には外傷性気胸に対するドレナージや、鼠径部からのカテーテル治療など、比較的高度な医療措置が含まれる。

医療資源が極度に限られる戦場において、完全に自動化された医療設備が随伴する意義は非常に大きい。関連技術の発達は強く歓迎される一方、適応先は常に平和な日常環境であって欲しいと願うばかりではある。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。