聴覚障害者に危険音の発生を知らせるAI技術

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「耳が聞こえなければ、まるで何も起こっていないかのようだ」
米Area 23社とWavio社は、聴覚障害者向けに、生活環境下での危険音の発生を知らせるAIデバイスを開発した。壁に取り付けて利用するこのデバイスは、危険音の発生を自動識別し、利用者のスマートフォンにアラートを送ることができる。

Medical, Marketing and Mediaの報道によると、「See Sound」と呼ばれるこのプロダクトでは、75の生活音(叫び声・サイレン・ガラスの割れる音など)をアルゴリズムが識別し、Wi-Fiを通じて利用者のスマートフォンに警告することができるという。両社はSee Soundにより、2019年のCannes Innovation Lions Grand Prixを受賞している。

聴覚障害者において、異常事態への知覚の遅れは深刻な問題であり、技術による生活のサポートは極めて有効なAI活用例のひとつと言える。同製品の世界的な市場展開を前に、ヘルスケア業界からの注目も集まる。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。