欧州16か国に260のセンターを持ち、92000名の医療専門職を要するAffideaは、Subtle Medicalとの提携を公表した。同社のSubtlePETシステムは、高速PETスキャンを実現するAIソリューションで、医療画像に関連したAIシステムとしては最も早期にFDA 510(k)認証を取得したものの1つとして知られる。
英LaingBuissonが報じたところによると、SubtlePETはディープラーニングテクノロジーにより、画像品質を損うことなく最大約4倍の高速化を実現するという。Affideaは昨年12月にも医療AI企業のAidenceとの提携を公表しており、臨床パフォーマンスの効率化と質的向上に対し、積極的な技術導入を行う姿勢を鮮明にしている。
PET-CT検査は悪性腫瘍の早期発見、全身検索などに有用である一方、長い撮影時間のために長時間の姿勢保持が困難な患者にとって負担が大きかった。スキャン時間の短縮による患者体験の向上は、検査の裾野を広げる技術利用として期待が大きい。今回の大規模ヘルスケアプロバイダーとの提携により、一連の技術に対する一層の洗練も見込まれることになる。