医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向英Babylon Health - マウントサイナイとの提携によりニューヨークでのAIアプリ展開へ

英Babylon Health – マウントサイナイとの提携によりニューヨークでのAIアプリ展開へ

Babylon Healthは米国市場での存在感を急速に強めている。マウントサイナイとの提携により、Babylon Healthが誇るAIアプリを数百万人に及ぶニューヨーカーに提供する。

Fierce Healthcareが報じたところによると、同社はマウントサイナイ・ヘルスパートナーズとの提携を公表した。マウントサイナイ・ヘルスパートナーズは8つの病院と地域コミュニティの医師などで構成される大規模なプライマリケアネットワーク。Babylon Healthの参画によって、ニューヨークの住民は24時間年中無休で「COVID-19ケアアシスタント」などを含むAIアプリにアクセスが可能となり、症状チェッカーやバーチャルドクターの利用とともに、関連の最新情報を得ることができるようになる。

Babylon Healthは、AIを利用したデジタルヘルスケアを提供する英国発のスタートアップ。2019年段階で企業価値は20億ドルと見積もられ、今日までに6億ドルの資金を調達している。Babylon Healthは同社のサービスを地域の医療システムに完全に統合することを目指すが、これは英国にとどまらず世界を視野に捉えたものとなっている。

TOKYO analytica
TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事