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USCとAmazon – プライバシー保護を念頭に置いた新しいAIセンターを設立

米南カリフォルニア大学(USC)とAmazonは、プライバシーとセキュリティに焦点を当てた新しい共同研究センターの設立を公表した。南カリフォルニア大学内に設置される「The Center for Secure and Trusted Machine Learning」では、プライバシー保護を担保した機械学習ソリューションとそのアプローチ開発に関して、USCとAmazonの研究者たちを強力にサポートする。

このほどUSCが明らかにしたところによると、同センターでは機械学習領域におけるプライバシーとセキュリティに関する種々の基礎研究が進められるという。また、当該領域で研究する博士課程学生向けにフェローシップを提供するが、これは単に経済的なメリットがあるだけでなく、「Amazon ML Fellows」を名乗ることで学生は「業界とソリューション主導型研究についての多大な理解」を外的にも示すことができるようになる。

AmazonのPrem Natarajan氏は「Amazonでの私たちの使命は、地球上で最もお客様を大事にする企業となることだ。そんな我々にとって、顧客の信頼は欠かせない。AmazonとUSCの優秀な人材が共同し、プライバシーとセキュリティを保護する機械学習の画期的な進歩を推進することを嬉しく思う」と話す。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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