一般的に普及しているバーチャルアシスタント3種について(Amazon Alexa, Google アシスタント, Apple Siri)、薬品名の理解を比較した研究成果がこのほど、Frontiers in Digital Healthから公表された。本研究は2019年調査のフォローアップとなる。
研究論文によると、米国で最も調剤される医薬品上位50種について、その一般名と商品名の識別をバーチャルアシスタント間で比較したという。2019年時に用いた録音音声を再利用したもので、46人の参加者によって英語での調査を行った。Google アシスタントは商品名(86.0%)と一般名(84.3%)の両方で最高精度を達成し、続いてApple Siri(それぞれ78.4%, 75.0%)、Amazon Alexa(64.2%, 66.7%)となった。
これらの調査結果は2019年時点のもとのほぼ同じ傾向を示しているが、2年間にAmazon AlexaとApple Siriのパフォーマンスが10~24%と大幅に改善していることも特徴である。さらに全体として、外国人による訛りが精度に影響を与えづらくなっていることも報告されている。著者らは「AIアルゴリズムの改善は遠隔医療やデジタルヘルスケアサービスへの重要な影響を与える」として技術向上を歓迎する姿勢をみせる。
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