学生数で米国最大級となるジョージア医科大学での調査において、学生の3分の2、教員の半数が「医療AIに精通していない」ことが明らかとなった。また、学生の72%および教員の59%が学術機関による体系的学習ではなく、メディアからAI関連知識の多くを得ているという。
Journal of Medical Education and Curricular Developmentからこのほど公開されたこの研究論文は、ジョージア医科大学の学生121名と臨床教員52名に対して行った「AIに関する質問調査」の結果をまとめたもの。学生はケアの提供を前提としたAIに関心を持つ一方、教員は教育を主題としたAIに関心を持っていた。また、学生・教員のいずれもがAIトピックに強い関心を持っており、同時に「医療におけるAI」について肯定的な態度を有する傾向も明らかにされた。
著者らは「調査対象者が持つ医療AIに対する前向きな認識」を評価しつつ、AI関連知識を医学カリキュラムに統合することを目指したタスクフォースの設定と、AI教育の効果を最大化するための妥当なエビデンス構築に向けた多施設研究の必要性を強調している。
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