Alphabet傘下でGoogleの姉妹企業にあたるVerilyはこのほど、臨床試験管理システムを提供するSignalPath社を買収することを明らかにした。SignalPathは2014年に医師主導で設立されたスタートアップで、臨床試験管理が直面する多くの課題をデジタル化によって解決してきた実績を持つ。
17日、Verilyが公表したところによると、「臨床研究実施を容易にし、質・効率を向上させる臨床試験管理システム(CTMS)であるSignalPathプラットフォーム」を開発したSignalPath社の買収契約を締結したという。Verilyの既存臨床試験システム「Baseline」には、臨床研究への参加に関心のある50万人以上が登録しており、各人のプロフィールに適する研究機会をマッチングする。今回の買収により、Verilyの臨床試験システムおよびエビデンス生成プラットフォームの強化・拡大が期待されており、より迅速で優れた臨床試験の実施、データ集計・分析の改善、分散型試験やハイブリッド試験向けに設計された柔軟な試験オプション、新しいセンサーやバイオマーカーから生成されるリアルワールドデータを取り込む機能等、を実現する。
VerilyでClinical Studies Platforms Presidentを務めるAmy Abernethy医師は「患者・研究者・スポンサーのために、臨床試験の実施方法を近代化することが我々の目標だ。我々はSignalPathと共に、現在の臨床試験パラダイムにおける簡便性・迅速性・質・効率を向上させるデジタルソリューションを推進していく」と述べている。