米医療サービス団体であるGeisingerはこのほど、フィンテックスタートアップであるPayZenと共同し、医療費未払いを防ぐためのAIアプリケーションの提供を開始した。JAMAに掲載された最新の報告では、米国における未払い医療費は2020年に1400億ドルにも達するなど、深刻な社会問題となっている。
Geisingerが明らかにしたところによると、このアプリは自己負担額が250ドルを超える患者が利用できる「支払いスケジューリングシステム」であるという。アプリ利用者は、自身の経済状況と診療内容に応じた支払いオプションを選択可能で、一括払いの他、月ごとの分割払いにも対応する。また、長期の支払いを選択しても、手数料や金利の上乗せは無い。現在、同団体では月数百人程度での新規登録が進み、月ごとの平均支払額は52ドルとなっている。
GeisingerのCRO(chief revenue officer)を務めるRobert Dewar氏は「医療費の支払いを容易とすることに加えて、親しみやすいカスタマイズ可能な無金利プランを提供している。経済状況は人それぞれだが、患者が経済的理由によって、必要な治療を避けたり先延ばししたりしないようにすることが我々の義務だ」と述べている。
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