医療AI開発を手掛けるTreatment.com International社はこのほど、米ミネソタ大学メディカルスクールと協力し、同社AIエンジンによる「医学生の診断能力改善」に取り組んでいることを明らかにした。
MERLINと呼ばれるこのAIエンジンは、患者の症状提示に基づいてプライマリケアにおける重要疾患の鑑別を行うことができる。Treatment社が12日公表したところによると、メディカルスクールの教科書的な症例に対してAIシステムをテストするとともに、医学生はAIエンジンに対して自身の知識を試す機会を得て、プライマリケアの診断評価に対する理解を深められるという。主としてメディカルスクールの3・4年次学生が対象となる本検証では、MERLINの医学教育現場における性能評価を通して、活用シーンの拡大、およびさらなる精度向上を図る。
Treatmentの最高医学責任者であるKevin A. Peterson医師は「プライマリケアの多くは上位500の疾患に集約される。これらの疾患を自信を持って評価し、治療することができれば、国民全体の健康が向上するはずだ」と述べ、MERLINが医学教育に果たす役割の大きさに自信を示している。
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