イスラエル DreaMed社 – インスリン投与量適正化AI

米国若年層における糖尿病の罹患率が上昇傾向にあるなかで、若い患者を中心にインスリン自己注射の投与量が最適化できていないとの報告がある。イスラエル発のテクノロジー企業「DreaMed」は、AIでインスリン投与量を個別管理するシステムを開発・提供している。

DreaMedのAIシステムは人工膵臓技術として最初期に米FDA認証を受けており、成長し続ける同領域を牽引する。その技術背景として、学術誌 nature medicineに発表された研究成果では「インスリンポンプの設定を最適化する意思決定支援ツールの使用は、糖尿病センターの医師が提供している集中的なインスリン管理と比較して”非劣勢”」という結果を示している。

COVID-19のパンデミックを経て遠隔医療の導入が世界的に加速したが、糖尿病管理においても遠隔医療を支える技術が必要とされている。その解決策としてのトレンドが、AIによるインスリン投与量適正化技術である(過去記事)。投与量調整という煩雑な作業をシステムによって一部代替することで、医療者のリソースを患者教育やカウンセリングといった重要なケアに集中させることが期待されている。

関連記事:

  1. 投薬自己管理のエラーを防ぐリモートセンシング技術
  2. 1型糖尿病のインスリン注射を専門医レベルで調節するAIアルゴリズム
  3. スマートインスリンペンは糖尿病治療のゲームチェンジャーになれるか
  4. 急成長する糖尿病管理AI – 北米マーケットが先導
  5. AIを利用した人工膵臓

TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事