米カリフォルニア州レッドウッドシティに本拠を置くBiotricityは24日、低リスク患者を対象とした心臓モニタリング用3リードデバイス「Biotres Cardiac Monitoring Device」について、米食品医薬品局(FDA)から510(k)認承を取得したことを明らかにした。
BiotricityのCEOであるWaqaas Al-Siddi氏は「この快挙により、当該プラットフォームによって心疾患予防とモニタリングの未来を再構築できる可能性が生まれたことを非常に誇りに思う」と述べる。BiotresがFDA認証を受けたことで、医療者が患者の経時的な心臓モニタリングを実現するための選択肢がまた1つ増えたこととなる。ホルターモニター技術の限界に対応するために設計されたBiotresは、既存のホルターパッチデバイスを上回る3チャンネル記録が可能となる。また充電式バッテリーの採用により、1時間の充電で約48時間の連続記録が可能であるほか、Bluetoothによるスムーズで簡便なデータ共有、ユーザーフレンドリーなデザインによって直感的に利用できるプラットフォームを実現した。
Biotresは、Biotricityの製品ポートフォリオを拡大するだけでなく「新しい市場を開拓する」とし、対象の市場規模は57億ドルにのぼるとする。当該製品は2022年4月1日から市場展開が始まり、ホルター心電図を代替するデバイスとなるか、業界からの注目が集まっている。
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