Tyto Lung Sounds Analyzer – 遠隔医療用の肺音解析AIシステム

米ニューヨーク拠点のスタートアップ「TytoCare」は、遠隔診療に必要な各種診断デバイスを開発してきた。ラインナップのひとつであるモバイル聴診器には、録音された肺音からAIベースの技術で喘鳴音などを検出し、呼吸器疾患の遠隔診断を補助するシステム「Tyto Lung Sounds Analyzer」が組み込まれている。

TytoCareが15日明らかにしたところによると、Tyto Lung Sounds Analyzerが医療機器としての欧州CEマークを取得したことを発表している。今回の認証を受け、欧州での同システムの市場展開が予定される。TytoCare独自のアルゴリズムは、干渉音を除去する機能を備えており、ユーザー環境で収集された低音質データでも処理することが可能であることを大きな特徴とする。

2012年設立のTytoCareは、コロナ禍における遠隔診療普及を背景に急成長を続けている。同社の共同設立者でCEOのDedi Gilad氏は「欧州市場における遠隔診療での利用が促進され、呼吸器系の異常検出により良い結果をもたらすことができると確信している」と語る。Lung Sounds Analyzerは現在、米FDA認証の取得に向けた手続きも併せて進められている。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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