看護師の求人と求職をマッチングするAIプラットフォームを展開する「IntelyCare」が、急速な成長を遂げている。同社はこのほど、シリーズCラウンドとして1.15億ドル(約143億円)を調達したことを明らかにした。これによりIntelyCareは、11億ドルに及ぶバリュエーションを示すこととなる。
IntelyCareは老人ホームや介護施設、リハビリテーション施設など、慢性期患者を対象とした施設群における「看護師のマッチングサービス」を提供している。同社プラットフォームでは、看護師が勤務時間や地域を柔軟に選択できること、需給に応じてアルゴリズムが最適な給与設定を行うことなどで人気が高い。従来、慢性的な看護師不足を背景として、専属看護師のみで必要なシフトを管理することが非常に困難であった施設からの評価も高く、利用者・利用施設は急速に広がっている。
IntelyCareでCEOを務めるDavid Coppins氏は「我々はテクノロジーソリューションが、看護師および施設職員双方の生活を変えることができると知っている。現在、全米1,600を超える施設で3万人以上の看護職がIntelyCareを利用しており、我々のビジョンが結実している」と述べる。看護師の働き方を再定義するスタートアップが、米国の看護・介護業界を大きく変革しようとしている。
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