医療機関向けにDX支援を行うOliveはこのほど、収益サイクルマネジメントの新たな主力製品としてARC(Autonomous Revenue Cycle)を発表した。ARCは、自動化技術によって手作業を減らすことで、収益サイクルマネジメントの効率化を強力にサポートする。
ARCは、医療機関の収益サイクルにおいて特に時間のかかる「管理業務」の自動化に特化したもの。診療報酬管理ツールとしては、診療報酬請求書が支払者に正しく提出され、適正な判定を受けるよう支援することで、支払い拒否や過少支払いのリスクを軽減する。この自動化されたプラットフォームにより、医療機関はリスクを伴った請求をリアルタイムにチェックし、医療記録の添付漏れなど、否認に対する修正措置を迅速に取ることができるようになる。特に事務負担の大きい否認関連のワークフローを改善することは、医療機関が持つ大きな需要に沿ったものとなる。また、患者側のアクセス機能として、保険加入資格の確認や保険適用範囲の検出、利用可能給付金の特定などを可能とし、会計関連処理の自動化を支援するとともに、財政支援の可能性を示す機能も備えている。
ARCは、Oliveの既存ソリューション上に構築され、電子カルテや診療管理システムと統合される。さらに、医療データ・請求データを元に構築された機械学習モデルは、時間の経過とともにさらに効率化される仕組みを取る。Oliveは昨年、4億ドルの新たな投資ラウンドを経て評価額を40億ドルに引き上げており、その成長を加速し続けている。
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