米ニューヨークを拠点とする大規模医療システムであるNorthwell Healthは、近年医療AI領域への強い関心を隠さず、同組織の投資部門であるNorthwell Holdingsを介した投資活動を活発化している。
Northwellはこのほど、音声や表情の理解を目指したAIツール開発を手掛ける「Hume AI」への300万ドルに及ぶ資金投資を明らかにした。Hume AIは、「何を話すか」だけではなく、音声や表情に基づき「どのように話すか」をAIアプローチによって解析することで、新たな臨床的価値を見出そうとしている。Northwellは昨年、Aegis Venturesとの提携によりヘルスケア領域におけるAIに焦点を当てたジョイントベンチャーを立ち上げているが、Hume AIはAegis Venturesのポートフォリオ企業でもある。
Northwellは本年4月、医療AI企業における開発と商業化を支援する「Ascertain」(過去記事)もスタートさせた。自機関に対しては、クラウド技術とAIによる管理ワークフローの自動化を徹底するため、Google Cloudとのパートナーシップも発表するなど、率先した技術の取り込みを続けている。
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