医師向けに「患者の病歴サマリーを作成するAIツール」を提供するNavinaはこのほど、新たに2200万ドル(約32.5億円)を調達したことを明らかにした。これにより同社は、累計の調達額を4400万ドルとしている。
イスラエルのAIスタートアップであるNavina(ヘブライ語で「共に理解する」の意)は、スマートフォンアプリとしてアクセス可能な、可読性と即時認識性を高度に高めた患者サマリー生成AIを医師に提供している。患者サマリーには、患者が有する危険因子や疾患名、選択された治療とその経過などがまとめられ、医師は他医療機関や他科受診を含めた、長期に渡る臨床記録を読み解く必要性が無くなるとしている。米国家庭医学会のイノベーション・ラボが最近発表した報告書によると、Navinaの利用は診断精度を高め、診察前の準備時間を61%短縮することを明らかにしている。
NavinaのCEOであるRonen Lavi氏は「我々の使命は、医師が患者の健康を守るために必要な時間と自信を提供し、医師患者間の対話を、リアクティブからプロアクティブに変えることだ」とした上で、ツールの臨床展開を加速させ、特にプライマリケアの現場を変革する強い意欲を明らかにしている。
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