米Eko Health – AI搭載の次世代デジタル聴診器「CORE 500」を発売

デジタル聴診器の分野で業界をリードする米Eko Healthは、米食品医薬品局(FDA)認可済みAI診断機能を搭載したデジタル聴診器を開発している。同社の製品は、心房細動・徐脈・頻脈といった心機能異常の自動検出を可能にする。

Ekoは27日、次世代デジタル聴診器「CORE 500」の発売を発表した。CORE 500は、AIソフトウェアの他に、3点誘導心電図、最大40倍の聴診音増幅機能、アクティブノイズキャンセリング、オーディオフィルターモードなどを備えている。最適な音響フィルタリングはバックグラウンドノイズを低減し、より正確な聴診音を得ることを支援する。

米メイヨークリニックの循環器内科医長であるPaul Friedman氏は、「高齢化に伴い心血管疾患が増加する中、CORE 500のような非侵襲的検査ツールは、日常診療を潜在的な疾患のスクリーニング機会に変えることができる。搭載されているツールは臨床医にとってどれも有用で、聴診器上のディスプレイに表示される心電図は、未知の不整脈患者を特定するのにも役立つ」と同製品を支持している。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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