欧州委員会(EC)は27日、EU加盟国および研究・産業・公的機関の128のパートナーとともに、コペンハーゲンで開催されたイベントにおいて、4つの分野別AI試験・実験施設(TEFs)への2億2000万ユーロ(約346億円)相当の投資を開始したことを明らかにした。
ECの公表によると、TEFsはAI開発者を支援し、信頼できるAIをより効率的に市場に投入し、欧州での普及を促進するとともに「AI技術の開発と展開のためのサンドボックス」として機能することを目的とする。TEFsは、AIやロボティクスなどの新興技術をテストするため、欧州中のあらゆる技術プロバイダーに開かれている。このうち「TEF-Health」は、医療画像における機械学習から、複雑な脳シミュレーション、介入やリハビリテーションのためのロボットまで、ヘルスケア分野に関わる様々な技術を取り扱う。
この4つの試験施設は、2024年1月時点で完全にオープンすることを予定しており、これに先駆けて一部のサービスは2023年7月から開始される。
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