HoneyNaps「SOMNUM」 – 睡眠障害解析AIでFDA承認

睡眠障害の検査として広く知られる睡眠ポリグラフ検査は、睡眠中の脳波、呼吸、眼球や四肢の動きなどの多岐にわたる生体信号を精密に記録する手法である。これらのデータの専門的解析は、1件あたり数時間を要することもあり、労力と時間の面での課題が指摘されてきた。韓国のHoneyNaps過去記事参照)は、睡眠障害解析のためのAI「SOMNUM」が米食品医薬品局(FDA)の認可を取得したと発表している。

SOMNUMのAI技術は、従来のビデオ画像ベースで信号を読み取るシステムに比べ、睡眠中の生体信号のリアルタイム解析において著しく高い能力を持つことが示されている。その成果は、直近の国際学会 Sleep 2023でも発表されている。睡眠中の複雑な生体信号に関して、人間の解析レベルに匹敵する結果をAIが出力することは、非常に高い技術的課題を伴うとされてきた。

HoneyNapsのCEOであるTae Kyoung Ha氏は「当社は米国市民を含む400名の被験者を対象とした臨床試験を検証段階から実施し、3年の歳月をかけてFDAの審査を通過した。このFDA承認を契機として、循環器疾患や神経筋疾患の診断機能の追加など技術を強化し、世界市場への展開をさらに加速したい」と語った。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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