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Carta Healthcare – 「米国消費者のAIに対する信頼度と認識」調査

「米国一般消費者のAIに対する認識と信頼度」に関する最新の調査結果を、データ分析企業のCarta Healthcare社発表した。

2023年8月に行われた本調査では、対象となった1,027人の米国消費者の、4人に3人が「医療分野のAIを信頼していない」としていた。さらに、患者の5人に4人が「医療提供者がAIをどう使用しているかを知らない」と回答。また、43%の回答者は自身のAIに関する理解度に限界を認めていた。一方で、米国消費者の中には「AIについてさらに学び理解を深めたい」という意欲も見受けられた。47%が「学ぶことでAIをより信頼できるようになる」と感じており、65%が「医療提供者からAI使用の説明を受ければ安心して利用できる」と回答していた。

Carta HealthcareのCEOであるMatt Hollingsworth氏は「この結果は、AIへの信頼性を向上させるため、ヘルスケア業界がその利点を消費者に啓蒙する必要性を示している。AIが人間の判断に取って代わるものではなく、補助的なツールとして役割を果たしていることを患者が理解できれば、医療分野におけるAI利用は最高の結果に至るだろう」と語った。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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