スウェーデン・ヨーテボリ大学の研究チームは、コンピュータ断層撮影(CT)で撮影された脳画像から磁気共鳴画像法(MRI)で撮影された画像と同程度の情報を得ることができる新技術を公開した。
現代においてCTは比較的安価かつ一般的な画像技術となりつつあり、世界のあらゆる地域で広く利用されている。しかしCTは、脳の微細な構造変化を再現することなどに関しては、MRIに劣ると考えられている。チームが開発したAIソフトウェアは、CTとMRIの両方の画像診断を受けた計1,117人の画像でトレーニングされた。これにより、比較的低画質のCTからも、MRIの高度な解析と同様の方法により、脳における種々の構造や領域を正確に測定することを可能にしたという。
研究チームは、特に正常圧水頭症について、このアプリーチが診断および治療効果モニタリングの両方に有効利用できるとする成果を得た。本ソフトウェアは現在、スウェーデン、英国、米国のクリニックと企業の協力により開発が続けられている。
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