シンガポール拠点のスタートアップ・TVConal社は、NVIDIA Metropolisを活用し、「スポーツ向けのビデオ解析プラットフォーム」を構築した。
NVIDIAがこのほど明らかにしたところによると、ビジョンAI向けアプリケーションフレームワークのNVIDIA Metropolisをベースとしたこのプラットフォームは、ゲーム内の重要な出来事の検知、アスリートの動作のモデル化、動きの予測などを行い、膨大なデータに基づいて「プレイに関する洞察」をリアルタイムで提供するというもの。スポーツチームやリーグ、テレビ局などのユーザーは、スポーツの細部を速やかに切り取ることが可能となり、「チームはフィールドでより優れた判断を下せるようになる」としている。現在、スポーツコンテンツの数は増加の一途にあり、全世界のスポーツアナリティクス市場の規模は2028年までに20%増加するとの予測もある。
医学的見地からは、プレイヤーの動きに準じた故障識別や疾患予測、事故予測などへの発展によって「スポーツにおける安全性の担保」への活用も期待したい。なお、TVConalはNVIDIA Inceptionのメンバーであり、NVIDIAによる技術リソースや業界エキスパートへのアクセスの提供、市場進出の支援などを受けている。
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