米デューク大学で、自閉スペクトラム症を中心とした脳発達研究を手がけるDuke Center for Autism and Brain Developmentは、同疾患のバイオマーカーを構築するAI研究プロジェクトについて、1200万ドル(約17億円)に及ぶ連邦助成金の獲得を明らかにした。
同大学が公表したところによると、研究計画では、自宅での保護者によるスマートフォン撮影により児の自閉スペクトラム症をスクリーニングしようとするもの。ビデオデータの自動解析によって、後に診断を得る乳幼児の行動特性を特定し、その発達を追跡する。疾患識別アルゴリズムの構築に加え、プライマリーケア医が患者および家族を適切に指導するための支援ツール開発までを計画している。
同センターは、2017年からNIH Autism Center of Excellenceに認定されており、「自閉スペクトラム症の原因と潜在的な治療法を明らかにすること」を目的として、同疾患の大規模研究を支援するNIH横断イニシアチブの一部として本研究も推進される。
関連記事: