製薬大手バイエルは18日、同社の放射線治療におけるイノベーション戦略の一環として、Blackford Analysisを買収したことを明らかにした。Blackford Analysisは英国と米国に拠点を持ち、画像処理および分析に特化した豊富な臨床アプリケーション(ClinApp)エコシステムのインフラとアクセスを提供する医療AI企業だ。
声明の中で、バイエル医薬品部門を率いるStefan Oelrich氏は「BlackfordとそのAI技術を当社の放射線科ポートフォリオに加えることにより、バイエルは世界の放射線科業界全体の中で最も急速に成長しているセグメントにおいて、非常に優れた地位を確保することができる」と述べた。
高齢化とライフスタイルの変化により、心血管疾患やがんを含む慢性疾患が世界的に増加している。結果として、疾患の早期診断や治療方針の決定、治療計画のサポートのため、医療画像に対する需要がこれまでになく高まった。AIには、診断を助け、放射線検査のスループットを向上させるという価値提供が強く期待されている。
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