Amazon echoに搭載されたAIのAlexa、Apple社のSiri、彼女たちと会話することで、精神疾患を抱える患者たちが自傷・自殺の危機にあるかを選別できるようになる。そのようなメンタルヘルスサービス計画を、英国の国民保健サービス(NHS)が発表した。
英Telegraphによると、回復途上の精神疾患患者に提供されるこのサービスでは、スマートスピーカーとの会話から自殺の警告サインを鋭敏に捉えられるという。既にFacebookでも、自殺をほのめかす投稿を拾いあげるなど、同様の技術が活用されている。
NHSは、社会の高齢化と医療資源・資金の不足から、医師が業務過重になりつつある現状を危惧している。技術革新で医療スタッフの限りある時間を節約し、患者との有意義な時間を増やしたいとするNHSの報告書をAI NEWSでは紹介している。英国ではこれまでも、Skype遠隔診療をはじめ、AIによるバーチャルアシスタントなど強力な医師支援策を次々と打ち出してきた。