インド政府は、がんの診断・予測に関する画期的なAIツール開発のため、国内の複数医療機関で収集されたデータを利用した大規模なプロジェクトを計画している。同国の科学技術省が主導し、速やかな臨床データの統合と活用を促す。
The Indian Expressが3月30日報じたところによると、科学技術省生物工学部門で長官職にあるRenu Swarup氏は、複数のがん専門病院で集積された臨床データを利用し、がんの診断と発症予測を高精度に行うAIアルゴリズムの開発を早期に目指すという。
The World Bankの公開データによると、インドにおける1000人あたり医師数は0.8と、極めて深刻な医師不足が続いている。AIを利用したヘルスケアシステムの効率化により、不十分な医療提供体制の刷新を狙う政府の意図も垣間見えている。