Google傘下であるDeepMindが、AIを利用した網膜スキャンシステムを開発したことを過去に報じているが(過去記事)、先週、このプロトタイプを利用したデモンストレーションが公開された。
英テックメディア・Siliconが1日報じたところによると、このデバイスは英Moorfields Eye Hospitalとの3年間に渡る共同研究によるもので、約30秒で網膜疾患の詳細なスクリーニングを高精度に行うことができたという。AIアルゴリズムの構築・精度に関しては、昨夏、学術誌Nature Medicineにて成果が公開されている。
AI利用はヘルスケア領域において急速な拡大をみせているが、医療機器としての承認を受けているものは非常に限定的である。本システムについても、臨床試験の実施と承認取得が欠かせないことが指摘されているが、実臨床利用に向けての着実な前進を示した形となった。