韓国の通信大手KT CorporationとSamsung Medical Center(SMC)は、5Gネットワークを活用したスマート病院計画を公表した。5G時代の革新的医療サービス群を予定し、実際的な開発は2021年に渡って行われる。
HealthCare Business Newsの報道によると、SMCで提供予定の新しい医療サービスには、入院患者ケアへのAIアシスト・デジタル病理診断・外科教育・手術室向けの自律ロボットなどが含まれる。中でも、5Gによる高速回線を利用した外科教育プログラムでは、術中の外科医の視点によるリアルタイム映像・音声共有を実現し、手術室の混雑を回避しながら、講義室の医学生に質の高い教育を提供できるとしている。また、感染ゴミや医療廃棄物の除去、手術器具などの物品輸送を行う自律ロボットも既に開発済みとなっている。
スマート病院プロジェクトを率いるPark Seung-Woo教授は「有効性の実証された新しい医療サービスを取り込み、KTとの協調によって患者・医療者を含むあらゆる人々の利便性向上を追求したい」としている。