Dyad Medical – クラウドベースの医療画像解析プラットフォーム

米マサチューセッツ州ボストンに所在するDyad Medicalは、心臓画像についてモダリティや撮影部位に関わらず、スキャンの解釈を提供するクラウドベースのAIプラットフォームの開発に取り組む。

Dyad Medicalは、医師が「世界のどこからでも医療画像をより効率的に解釈できる」ことを目的とした開発を進めてきた。同社が1日、明らかにしたところによると、The Unofficial Syndicateが主導しSocial Starts LPや地元のエンジェル投資家が参加した資金調達ラウンドを経て、これまでの調達額は350万ドルを超えたという。AIアルゴリズムは臨床医のグローバルコミュニティによってトレーニングされ、プラットフォーム利用者には「数千のセカンドオピニオンがリアルタイムで提供されるに等しい」とする。

同社は新たな調達資金を、特許出願中の心臓イメージングソフトウェアの強化、米食品医薬品局(FDA)の認可パスの加速、チームの拡張に充てるとしている。Social StartsのEmi Gonzalez氏は「AIと著名な科学顧問、マーケットで唯一の多モダリティを横断する心臓分析は、循環器診療のゲームチェンジャーとなるものだ。これが次期ゴールドスタンダードになると信じて支援を続ける」と話す。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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