AI創薬のトップリーダーに数えられる英Exscientiaはこのほど、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)との12億ドル(約1300億円)を超えるAI創薬契約を締結した。このコラボレーションにより、腫瘍学・免疫学等の領域における小分子治療薬候補の発見を加速させる。
Exscientiaが19日明らかにしたところによると、同社はプロジェクトに要するAI設計と実験作業を担当することになり、候補分子はExscientiaが誇るAI駆動創薬プラットフォームを活用して設計される。同社CEOのAndrew Hopkins氏は「BMSのような経験豊富な組織と協調し、患者に最適な医薬品を開発できることを嬉しく思う」と述べている。
Exscientiaは17日、大日本住友製薬との共同研究によって開発した「DSP-0038」(アルツハイマー病に伴う精神症状の改善を狙うもの)が、米国において第1相臨床試験に入ることを公表するなど、AI創薬の担い手としての立場を揺るぎないものにしている。同社は現在、自社または共同によって12を超える新薬の開発に取り組んでいる。
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