Fast Company – ヘルスケア・イノベーション企業トップ10

米国の月刊ビジネス誌「Fast Company」はこのほど、2021年を代表するテック企業として65社を選出した。このうち、ヘルスケア企業は10社が選定されており、その顔ぶれは興味深いものであった。

選考はFast Company誌のライター及びエディター14名で、取り扱う製品・サービスが既に市販化されているかに関わらず、「未来への可能性を重視した」としている。選出は以下の10社。

Biospectal:スマートフォンカメラにより、指先から血圧を測定。

Brightseed:植物に含まれる化合物から、医療応用の可能性を見出すAIプラットフォーム。

Caption Health:AIガイド下超音波検査システム。(過去記事

ClosedLoop AI:患者の健康状態を予測し、再入院を防ぐケアプランの作成を支援。

MicrosoftおよびAdaptive Biotech:COVID-19に対する免疫反応のオープンソース・データベースである「ImmuneCODE」を構築し、既感染を検出するT細胞検査を開発。

Outset Medical:自宅でも利用可能なコンパクト透析装置。

Sherlock Biosciences:約1時間で結果が得られる、CRISPRベースのCOVID-19テスト。

Synchron:脳波を利用した、コンピュータへの低侵襲な情報送信インターフェース。

Tivic Health:三叉神経を刺激する携帯端末により、副鼻腔の痛みや圧迫感、鼻づまりを軽減。(過去記事

TruTag:薬に印刷できる食用のマイクロバーコードを開発。スマートフォンアプリにより偽薬を識別できる。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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