AIの普及により放射線科医を目指さない医学生が増加

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AIのヘルスケア領域への加速度的な進出、特に画像診断におけるAIの台頭は、医学生が放射線科医を目指すモチベーションを大きく削ぎ落としている。カナダの医学生を対象に行われた研究では、67.7%もの回答者が「AIにより、今後放射線科医の需要は縮小する」としており、医学生の専門科選択への深刻な影響が明らかとなった。

医学誌Academic Radiologyに11月11日掲載された論文によると、カナダに所在する17の医科大学で学生を対象に調査を行ったところ、約半数が「放射線科を専門とするには、AIの台頭が懸念される」と回答したという。著者らは「放射線科のコミュニティは、医学生に対して長期的なキャリアを明示していく必要があるだろう」として危機感を露わにしている。

放射線科医は画像の読影を行うのみでなく、血管内治療であるインターベンション手術も担当するなど、非常に高度な専門職としての地位を確立してきた。Radiology Businessの報道によると、研究を率いたBo Gong氏は「ネガティブな側面もあるが、我々は少なくともIT産業との協力によって患者ケアを向上させるべき、という共通の目的を持っている」としてAIの参入を阻止する考えのないことを強調した。