このほど公開された「Bain and KLAS 2023 Healthcare Provider IT Report」によると、米国の医療機関はITとソフトウェア技術への投資を加速させており、医療機関幹部の80%が「過去1年間でこれらの支出が大幅に増加した」と報告している。
同レポートでは、こうした投資の主な要因は、財政的な圧力と労働力不足、新興テクノロジーにあるとする。この調査は、米国の医療機関幹部201人を対象にアンケートを実施したもので、そのうちの75%が、今後12ヶ月間、AIを含むソフトウェアとテクノロジーへの支出が引き続き増加すると回答している。また、回答者の56%が、ソフトウェアとテクノロジーはトップ3の優先事項だとしており、2022年段階での34%から有意な増加がみられる。投資額は医療機関の種別によって異なるが、大規模な医療機関や大学医療センターは、小規模な医療機関よりもソフトウェアやテクノロジーへの投資額が増加すると予測する。
投資分野のトップは、引き続き「臨床ワークフローの最適化と収益サイクル管理」であった。これらは、短期的な投資対効果が明確であると認識されているためで、医療機関全体の利幅が縮小し、財政的な課題が続くなか、医療システムはこの種のソリューションに対する優先順位を上げ続けている。
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