医療AIの可能性に期待が寄せられつつも、不確実性などへの懸念からAIの社会への影響に戸惑いを感じている人々もいる。米国でデータコンサルティング事業を展開するStatara社は、新たな世論調査によって「AIの応用可能性に対する米国民の混乱状況」を明らかにしている。
Stataraが26日に公表した無作為オンライン調査によると、日常生活におけるAIの利用は、私たちの生活を「良くする(30%)」、「分からない(31%)」、「悪くなる(38%)」という回答結果を得ており、米国民の間で意見が大きく分かれていることが明らかになった。さらに、AIの将来的な利用については、回答者の混乱はさらに大きく、60%以上の回答者が「AIは医療の結果を改善する」「日常業務を自動化できる」と考えている一方で、「AIが将来的な雇用喪失の原因となることを心配している(75%)」、「ディープフェイクを懸念している(68%)」など、AIの活用に対する懸念も依然として根強いことが示された。
Statara社のBryan Whitaker氏は、「AIに対する規制と政策が検討される中で、国民の懸念に対処すべき課題が増えつつある。今回の調査結果は、AIの利用に警戒する国民との信頼関係をどのように築いていくべきかを示唆している」と語った。
関連記事: