中国・清華大学金融学院と清華大学医学院が提携する「健康中国-産業のトップキャリアトレーニングプログラム-」が、12月6日より正式にスタートした。中国の医療グループ WingSpanのCEO・倪夢(ニー・モン)もこのプログラムの参加者である。中国毎日経済新聞によると、プログラムの内容は健康領域に特化されており、医療だけでなく、科学技術・金融・政策も含め、健康領域で結果を残せるリーダーを創出することが目的だという。
大きな病院では患者が医師を待ち、小さな病院では患者が来るのを医師が待つというのが中国の現状だ。医師の人手不足はあくまでも都市部に限ったもので、中国の医療資源の分配バランスは不均衡だと倪は指摘する。全国の病院の資源をインターネットで共有することで、医師の業務効率は向上するに違いない。そのためにも、人工知能の活用は不可欠であると、倪はインタービューで強調している。
今回のプログラムには、すでに医療分野で活躍している参加者も多く、人工知能を活用し、医療分野におけるテンセントやアリババのような存在を自分の手で作り上げたいと思う者も少なくない。倪は、さまざまな領域で活躍する専門家から、医療や健康に関する知見を得ることが大切であると語っている。